The 1st ADO16 Hamanako Revival on.July.24.2011

当クラブは昨年設立20周年を迎えましたが、発足間もないころ、東京のCLUB ADO16(当時)と合同で、東西の中間地点である浜名湖を舞台に数回ミーティングをした歴史があります。

お陰様でクラブメンバーも徐々に増えてきて、関西圏のみならず中部・関東地方にも多数のメンバーを擁するようになったため、ここで改めて東西の会員の親睦を図ろうという事になり、原点に戻る意味合いならばと、想い出の地・浜名湖に因んで「ADO16 Hamanako Revival」と命名した次第です。

当時もご協力頂いた地元のクラブ「アルビオン」をはじめ、友好クラブ各位のご協力も頂き、36台もの参加車両、そしてADO16のイベントらしくファミリアルな雰囲気のなか、60名もの参加を頂き開催されました。

そんな「ADO16 Hamanako Revival」の楽しさをWEB上で味わって頂ければ幸いです。


 

会場は別名・奥浜名湖とも呼ばれる猪鼻湖湖畔の「浜名湖レークサイドプラザ」。琵琶湖湖畔で毎年開催されるLBM同様に風光明媚な地です。

当日は懸念されていた台風も過ぎ去り、猛烈な暑さに人馬ともにオーバーヒートしそうな雰囲気。ドライバーは気合いで乗り切ってしまいますが、旧いクルマにとってはチョット厳しい季節だったかな?

クラブ会員のスタッフは前日に現地入りをして、会場のレイアウトや展示方法を様々な角度から検討します。

担当スタッフは事前に入念なスケジュールを組んで、ツーリングコースの選定やら(LBMと違って今回は35kmほどのミニツーリングも盛り込んでみました)ホテル側との折衝など、目に見えない部分での下ごしらえがイベント開催には欠かせません。

このレンガ敷きの駐車場に明日は名車たちが居並ぶ、と思うと、スタッフ冥利に尽きるものです。

スタッフのみならず遠来の参加者も含めて恒例の前夜祭。田近会長の音頭のもと乾杯ののち、バイキング料理に舌鼓を打ったり、二次会ではクルマの話の花を咲かせたり、DVDの鑑賞に笑いがこぼれたりして、夜更けまで再会を祝しあいました。


 

そして開催当日。誰よりも早く会場入りした会長は、受付コーナーの設置やクラブ旗の掲揚など、二日酔いしてる暇もありません・・・。

受付は8時から9時の間なのですが、気の早い参加者、待ちきれない方々は早くから来場され、次第にイベントの雰囲気も盛り上がってきます。

「あそこのコーナーから3台目の所に停めて下さい。あちらに行けばまたスタッフが誘導しますので」

「あ、あそこの芝生の手前ですネ(^O^)」なんて遣り取りしているのでしょうか、狭い駐車場に36台ものクルマを綺麗に並べるのは至難の業なんです、実は。

20年前のミーティングから遥々佐世保から参加し続けているH会員!今回もフェリーで大阪入りして駆けつけてくれました(^v^)。

名古屋MGCCのメンバーも多数の参加を頂き、車種に彩りを添えてくれます。


 

さて、本日の主役・ADO16は20台が参加。その内訳は、Austinが1台、Morrisが2台、MGが7台、Vanden Plasが10台。RileyやWolsleyが参加されていないのが残念ですが、よくぞこれだけ綺麗なADO16が20台も集まったものです。

今から約30年ほど前、いわゆる「ヴァンプラ・ブーム」というのがあり、英国を中心に世界中のヴァンプラが総て日本に渡ってきた、と言っても過言でないほどのブームになった時代がありました。

ピッカピッカにレストアされて500万円近い値段で店頭に並んだり、都市部のちょっとオシャレに敏感なヨコモジ業界人が「ただの小型車ではなく、ミニロールスとも云えるような内装、落ち着きのある外観」に新鮮味を覚えて大挙したものです。

もちろん彼らの殆どは、旧い英国車に乗る前の儀式など知る由もなく、結局は「こんなクルマ乗ってられない」と手放してしまったものが多かったようです。

それらの大半は廃車=解体されてしまったりしましたが、運の良いクルマは次の世代のオーナーに引き継がれ、このように大事に大事に愛でられて暮らしているのではないでしょうか?

余談になりますが、ボクはブーム当時MG1300 Mk-2に乗っており、神宮前のニューイヤー・ミーティングやFISCOのイベントなどに参加したものですが、ツクバサーキットを疾走する(気持ちだけは疾走しようとしている)Vanden Plasを見て、何か違うよな~、と思ったのが昨日の事のように思い出されます。

立ったしっぽ、寝たしっぽ。本革シートの形状や材質にこだわる。門外漢から見れば、どうでもイイ事なのでしょうが、趣味とはこういうものです(^v^)。

ふと見れば、Princess 1752という切文字が・・・。本来は1275なはずなのに・・・。女性オーナーの方にお伺いしたら、クルマやさんに修理に出したら何故か数字が入れ替わって帰ってきてしまい、それも一興とそのままにされているそうな(^^♪。

こちらはデュオトーンのMG1100。かつてカーマガジンに掲載され、リボンメーターから3連メーターに交換されたMG1100があり、それに触発されてご自分でもリメイクされたそうな。

あれま、あのMG1100はボクのお師匠さまのクルマですヨ(>_<)。


 

閑話休題

「おせんにキャラメル、キューリは如何ですか~」なんちゃって(^^ゞ。1752のヴァンプラのオーナー・A会員が持参されたキューリの浅漬け。水分補給にと1本頂きましたが、サッパリした味に生き返るような気分でした(^v^)。

取材中に「しそジュース」を頂いたり、流しのギター弾きならぬM会員に「Drive My Car」をリクエストしたり、はたまたヴァンプラの脇に置かれたどなたかの愛犬の食器(スヌーピー印)をチェックしたり、これでも結構忙しい!


 

今日はADO16が主役ですから、スプリジェットたちは脇の方にまとめてドン!しかし、色とりどりのスポーツカーもイイものです\(^O^)/。

ボクも会員になってる「Alps MG Owners’ Club」の大久保会長もMidgetで駆け付けて田近会長と親睦中。「素晴らしいスタッフに恵まれて羨ましいですね!」とか話してるんでしょうか・・・。あれ?

今回ちょっと気になるクルマが参加してまして、その名を1965年式 Austin A40 Farina Mk-2 Countrymanと申します(長い)

いかにも英国車らしいスタイリング、いかにも英国車らしい色合い。リヤーハッチは上下分割で開き、リヤーシートも倒せば広大な(!)ラゲッジスペースが生まれます。

このスタイリングでインパネはラリー仕様になってるんですから、オーナーのビョーキ度は推して知るべし!でしょう\(^O^)/。ネ、Hさん(^_-)。

かと思いきや、こちらはキットカー。Mini用の横置きエンジンをミッドシップに載せた1974年式 GTM coupe。

この出で立ちでSUのシングルっていうのが泣かせますねえ、とオーナーの方に云ったら、それで充分なんだもん!と。ホントのところは御意!


 

LBMは車両展示のみのイベントですが(それだけにゆっくりとお話しを楽しむ事も出来るのですが)、今回はスペシャルツーリングを組み込んであるので、10時になると会長のメガホンから「集まって下さ~い」の掛け声が。

コースは大まかに云うならば、猪鼻湖をグルッと廻って8の字を描くように山間部に入り、元の会場に戻ってくる約35kmのもの。

コマ図は渡されているものの、別段難しいコース設定ではないので、ナビが居なくても特に問題は無さそうです。

このツーリングを設定したO会員がMorris 1100で誘導しつつ、1分間隔でスタートして行きます。

このツーリングもADO16が主役ですから、まさに続々と、という感じでスタートして行きます(^^♪。

これがスポーツイベントになると同じ場面でも、エンジンをブリブリ云わせて自分の気持ちを高揚させたりするのですが、そこはシックなADO16たちですから静かにスタートの順番を待ちます(^O^)。

ADO16の次は各種スポーツカーやミニたち。スタートのシーンを撮影していたら、お声が掛かってしまいました(^^ゞ。

ちょうど運良く空も僅かに雲が掛かり始め、われわれオープン族にとって恵みの雲行きです(^v^)。猪鼻湖を巡ったあとの山間部も、大人しく3rdギヤーで流していくような感じですから、このような写真も落ち着いて撮ることが出来ます。


 

無事ツーリングも終えて12時からは昼食会と各種の表彰式になります。

まずは田近会長の挨拶があり、20年前のイベント時にCLUB ADO16の会長だったY会員が当時を振り返って懐かしいエピソードを御披露。

今回のイベント開催に尽力したO会員とY会員も表彰されました。彼らはいまどき珍しくインターネット&メールも使わず連絡を取り合い、無事開催にこぎつけたのですから、高い情熱があってのこと。何事もやる気が一番なのは、時代の今昔を問わないポイントのようです(^_-)。

時計の針が2時を回る頃、そろそろお開きの時間です。

スターターの調子が悪い「品5」ナンバーのMG1100は仲間に押し掛けして貰い準備OK!

1台また1台と帰路について行き、今まで狭く感じたこのレンガ敷も何やら広く感じるようになりました。東京や関西方面から参加されたオーナーたちは、護送船団方式で万が一トラブルに見舞われた時の保険を確保したので、心強いことでしょう。


 

誰も何も語ろうとはしませんが、このイベントに参加するために、代休の申請やら家庭サービスがあっての事だったのではないでしょうか?

しかし、ひとたび「仲間」と会え、
一番好きなクルマの話題に花咲かせるとき、そんな思いは吹き飛び、楽しいひとときを送る事ができたはずです。

皆さんの笑顔を拝見すると、色々な苦労のあるイベント開催の労苦が報われたような気にもなります。

まだ決まってはいませんが、次回の開催はクラブ25周年にあたる4年後になりそうです。それまでに一度は手放したMG1100をボクもまた入手しておかなきゃ(^O^)。

まずは、10月2日に開催されるイベント「LBM 2011」でお会いできるのを、会員一同楽しみにしております(^^♪。