The 17th Lake Biwa Meeting on 26.September.2010

 

会場を北琵琶湖から南琵琶湖に移して開催された「レイクビワミーティング」。早いもので、今年で3回目になりました。当日は猛暑だったこの夏からは考えられないほどに爽やかな好天に恵まれ、穏やかな秋の休日を満喫することが出来ました。

英国ヒストリックカーのためのこのイヴェントは、参加車も多種に渡り実にカラフルです。

エントラントはリピーターが多く、いつもの顔ぶれと再会できるのが楽しみの一つですが、初めての参加者がいらっしゃったり、乗り換えられる方もいらっしゃったりして、毎年少しずつ変化していくのも楽しみのひとつです。

ラリーやツーリングなど、走りのイベントも楽しいものですが、そんな中にあって、ゆっくりと気の合う仲間と語り合う、このようなイベントも楽しいものです。

特に今回は首都圏や中国地方から参加された方も多く、このイベントの楽しさを幅広い方々に認知して頂けたのではないかと、主催者メンバーの一人として嬉しく思っております。    (文責:森川幸一)

Photo by K.Negishi, H.Matsumoto, T.Kondo, H.Tachika & K.Morikawa


 

この会場は向こうに琵琶湖を望める雰囲気の良いところ。9月末といえば水温も結構下がってると思うのですが、水上スキーを楽しむ人が何組か居ました。

クラブ会員のスタッフは8時に集合して、各々の作業を手分けして準備にあたります。しかし、そこは慣れたもの。1年前を思い出しながら皆さんの到着を待ちます。

そうこうするうちに、続々と参加車が到着。スタッフの誘導で所定の位置に停めて頂きます。おおよその展示場所は去年と同じなのですが、同じ車種をまとめて展示したり、毎年工夫を凝らして少しづつ変えています。

何故か戦前派のクルマは早々と到着するケースが多いようです。よーく考えたら、会場の宿泊棟に前泊しているからかな?

1932年式MG J2、1938年式Austin Sevenなど、非常に珍しいクルマを見れるのも、このイベントの楽しみのひとつです。

今年は通称カニ目・Austin-Healey Sprite Mk-1が大挙して参加してくれました。カニ目に続いてカニ目、またその後ろからカニ目が続きます。

逆にスプリジェットでもMidgetの参加は5台に留まりましたが、いずれも個性的に自己表現したクルマばかりでした。

大阪から参加された1964年式MGB。若い姉妹が乗って来られました。お疲れ様!

9時を過ぎると受け付けも忙しくなってきます。今年はクラブ発足20周年にあたり、会員には記念のグリルバッジが配布されたり、もちろん記念のTシャツやパンフなども参加者には配られます。


 


 

先にも書きましたが、今回はAustin Healy Club of Japanさんのメンバーが大挙して参加して下さったので、カニ目が勢揃いしました。もちろんメンバー以外のカニ目も居ましたから、総勢11台もになりました!

Healey 100も2台参加。バンパーが装備された姿をボクは初めて見ました(^^♪。これはこれで正統派としてカッコイイですね!

対してこちらはMG。Midget軍団の向こうにMG1100が連なります。個人的な話になりますが、ボクはつい最近Midgetを入手し、MGBとつがいで飼っていますが、一見同じようなスポーツカーに見えますが、全く性格が違うことに今更ながら驚いています。

Midgetは正にライトウェイト・スポーツカーなのに対して、MGBはMGAの流れを汲むグランツーリスモなんですね(^O^)。どちらがどうのという事ではなく、気分次第で乗り替える楽しみが増しました。ひとからは何でオープンを2台も?と聞かれますが(^^♪。あっ、ユーノスも持ってるから3台だ(^^ゞ。

右の一番手前はOB会員の1965年式Morris 1100 Mk-1。ついこないだのカーマガジンにも載っていました。

新しいクルマ、とばかり思っていたMGFも考えてみればもう10年以上も前のクルマなんですね。と云う事は、ボクが初めて英国車に触れた10年落ちの1971年式MG1300 Mk-2と同じ感覚ということになります(^^ゞ。そろそろ部品の供給も厳しくなってくるのではないでしょうか。

クラブマン・エステートを手前に見てMGB軍団が並んでいます。MGBも色とりどりが揃って、ギャラリーを楽しませてくれていました。

5台並んだMGA。いずれもピッカピッカの状態で、素晴らしいコンディションに保たれていました。考えてみれば、このウィンカーライトはMG1100にも使われているパーツ。BMCのパーツというのは、あそこに使われていると思えばこちらにも、と面白いですね(^O^)。

ずらりと並んだVanden Plas Princess。これまたミントコンディションのクルマばかりで、ミニロールスとオーナーに云わしめるようなオーラを発散していました(^^♪。

Austin Seven、MG J2の向こうにはMG TCとTDが並んでいます。エンジン排気量で考えると、Sevenが747cc、J2が847ccに対して、TCとTDが1250ccですから、約1.5倍もの違いがあるんですね!

今回意外と参加が少なかったエランの向こうに、このイベントではお馴染みの1960年式Berkeley T60、その向こうは逆に珍しい1971年式Davrian Mk-5。

真っ赤な1975年式Jensen Healeyを手前にMorganが続きます。今年はMorgan5台が参加してくれましたが、一見同じように見えても古いもので1975年から新しいところで2007年まで。いかにもMorganらしい顔ぶれです。

木陰で佇む旧き佳き時代の英国車たち、こういったシチュエーションにはピッタリですね!


 

それでは会場を模様をスナップしていきましょう。

どんなクルマでもそうですが、自分と同じクルマに乗っている方の話というのは参考になるもの。このプリンセスのコーナーでもオーナーの話に熱心に耳を傾け、情報を交換していました。このオーナーは遥々佐世保からフェリーを使って毎年参加されている当クラブのHD会員さんです(^^♪。

今年はAustin Healey Club of Japanの皆さんには大変お世話になりました。その取り纏めをして頂いたUDさん。来年も宜しくお願い致します(^^♪。

何度も参加されているとコツが判ってくるのか、パラソルやデッキチェアーを持参の方や、折り畳み式椅子を持って来られて、思い思いにその時間を楽しんでおられる方も多かったようです。

未来のクラシックカードライバー?このお子さんが免許を取る頃、クルマ社会はどうなっているんでしょうか。しかし、シブ好みですねえ(^^ゞ。

さっきチョイと話に出た1971年式Davrian Mk-5です。このスタイルでエンジン排気量はどれ位だと思いますか?ボクも参加車データ表を見てビックリしたんですが、僅か875ccしかないんです!そこいら辺がオーナーごころを刺激するんでしょうか。

プリンセスのグリルに斜めのAutomaticのエンブレムが。勿論これはオーナーさんのジョークですが(いや、オートマではあるんですが)、後部にAutomaticのバッジが付けられていた時期もあるようです。

このオーナーも東京から参加されましたが、東名上りの渋滞は大丈夫だったでしょうか?

結構珍しい1969年式Triumph GT6のMk-2。Triumphと聞くとTRシリーズやSpitfireシリーズを思い起こしてしまいますが、このGTシリーズも存在して、通好みの人気を博しています。

同じTriumphでも、右は1959年式TR3A。珍しいですね!ハードトップは!しかもこのカラーリングが絶妙です!

真っ赤なMGBの脇に立つうら若き乙女!何とこの1964年式MGB Mk-1は亡きお父様の愛車だったそうで、大阪から参加された彼女が引き継いで大事に乗っておられるそうです(^^♪。きっと天国のお父様も大喜びされているでしょう。

そのエピソードを審査員が聞いてか、神戸MGCC賞やAlps MGOC賞を受賞されていました!

何とゴージャスなMGA。カーマットという言葉は使いますが、カーカーペットというのは初めて見ました(^^♪。もしかしたら土禁車?いや、そんな発想は貧乏人のもので、きっと普通に靴を履いて運転されているんでしょうネ(^_-)。

毎回お馴染みショップが開店。Office403さんとギャロップさんです。ボクは35Wのヒューズ(意外と国産品では無いんです)やトノウカバーのフックなどを購入しました(^O^)。

次に会うのは妙高ラリーかな?それまでに買いたいパーツをメモしとかなきゃ!


 

1時からは毎年恒例の「ロッカーカバー・カーレース」です。ロッカーカバーをボディーに使って車輪を4個付けて、但し軸受けにベアリングはダメよ、というもの。これで坂を転がしてコースアウトせずにゴールに先着した方が勝ち、という至極単純な遊びですが、単純なだけに奥が深い!

大の大人が熱くなる所以です(^O^)。

中には坂から水平に移るときのショックでドライバーがもげて落馬してしまう事もあり、会場からは大笑いの渦が(^O^)。

かと思いきや、ゴール寸前で何故か向きが変わってしまい、後続車のゴールを邪魔するクルマもあったり(@_@;)。

決勝戦は名古屋MGCCのIKさん製作のツインカム対、何とボクのAタイプエンジンの対戦に!結果は御覧の通り「鼻の差」でボクの負け・・・。やっぱりOHVはDOHCには負けるのかなあ・・・(^^ゞ。

ニコニコ顔のIKさん。こうやってレイアウトするとTC会長の目線が面白いでしょ(^^♪。

またRCCRのコンクールデレガンス賞は、皆さんの投票によって決まりますが、今年はAHCJのKAさんでした。カニ目風ヘッドライトが受けたのか、それともこの愛くるしいドライバーに人気が集まったのかな?

各賞が発表&授与されて、最後に1100クラブ賞の授与です。毎年お馴染みの「チャンピオンプラグを木製の台座に固定したカッコイイもの」なんですが、今年はカニ目で参加されたAHCJのKOさんに決定。

お楽しみグッズが取り揃えられたビンゴで盛り上がったあと、3時頃に閉会となります。

カニ目の脇で会員募集をしていたメンバーの方、入会された方はいらっしゃいましたか?

クラブごとに集まってこのような記念撮影をされている風景も方々で見受けられました。イイですね!こういう仲間は(^^♪。

山の端に陽が暮れて秋風が肌寒く感じられる頃、この楽しかったミーティングも終りを告げます。

縮んでしまった幌を張り直し、エンジンに火を入れ、6時間前のようにまた会場のあちこちから元気なエキゾーストノートが聞こえ出します。

流麗なボディーのクルマ、ごつくて男らしさを感じさせるクルマ、おどけたような表情のクルマ、そんなエコカーとは対照的なクルマ達が好きでたまらない男たちの集いもこうしてフィナーレを迎えました。

また来年、同じ時期、同じ場所での再開を約束して。